Ⅰヨハネ2:27
しかし、あなたがたのうちには、御子から受けた注ぎの油がとどまっているので、だれかに教えてもらう必要はありません。その注ぎの油が、すべてについてあなたがたに教えてくれます。それは真理であって偽りではありませんから、あなたがたは教えられたとおり、御子のうちにとどまりなさい。
聖霊様が教えてくださるのです
注ぎの油とは、聖霊様のことです。
聖霊様は「すべての真理」に導いてくださいます。
ある先生が言っていました。
「自分は少しだけれど、ギリシャ語ができて良かったなと思う。原語で学んで、とても恵まれる真理を発見したときには、嬉しくなるしね。」
そして、続けてこう言ったのです。
「だけどね、うちの教会に中学校しか卒業していない姉妹がいるんだよ。その姉妹が、すごいんだ。僕が、原語を学んで、発見したと思った真理を『先生、この前、この箇所を読んでいたら、こんな風に思ったんです。先生は、どう思いますか?』なんて簡単に見つけて言って来るんだよ。敵わないよね。」
私も、その先生の話を聞いて、思い出したことがあります。
私が救われたばかりのとき、尊敬するひとりの兄弟がいました。彼も中学校しか卒業していませんでした。
物静かで目立たない、けれど、いつもニコニコしている兄弟でした。私は、その兄弟が大好きでよく隣に座って一緒に話したものです。一方的に私が話していたというのが正解ですが…
ある時、その兄弟の横に「新来会者」の方が座りました。礼拝の後、「新来会者」の方は、いろいろな疑問がわいたのでしょう、横にいた愛する兄弟に質問を始めたのです。
周囲のスタッフが口下手な彼を心配して「あの兄弟は大丈夫だろうか。ちゃんと答えられるだろうか」とささやき合っていました。
しかし、私の敬愛する兄弟は、その「新来会者」の質問すべてに見事に答えたのです。
彼はすべてを聖書から引用しました。
「はい、それは、ここに書いてあります」
「はい、イエス様は、こう言われました」
そう言いながら、聖書を開けて見せたのです。
私は心底「カッコいい」と思ったことを覚えています。私も、あんなふうになりたい、聖書をペラペラめくって「ここに書いてあります」と言えるようになりたいと思ったのです。
人と会話をするのが苦手だと、その兄弟は言っていました。職場でも、たいてい一人でいるのだと言っていました。
けれど、その一人の時間に、彼は聖書を読んでいたそうです。毎日、毎日、ずっと聖書を読んでいたと言っていました。
そして、その日、たくさんの質問に答えられたのは「どこを開けばよいか分かった」からだそうです。
私は、その時には「へぇ、すごいな」と思っただけでしたが、今は分かります。その兄弟は、聖霊様に教えられたのです。
御言葉を学びましょう。原語が分からないから読んでもダメだとか、預言書は難しいから読んでも分からないとか、そんなこと言わずに学びましょう。
「聖霊様、どうか教えてください」と祈れば良いのです。
聖霊様こそ「聖書の著者」なのですから、聖霊様に教えていただくのが一番確実なのです。
聖霊様は、あなたに必要なことを「その場」で教えてくださることもありますし、必要な時に思い起こさせてくださることもあります。
聖霊様は「誰にでも惜しみなく」教えてくださいます。
私たちには「御子から受けた注ぎの油がとどまっている」のです。その恵みを無駄にしてはなりません。
私は御言葉を愛します
御霊がすべての真理に導き入れてくださいます
私は御言葉を学びます