【マタイ6:8】
ですから、彼らと同じようにしてはいけません。あなたがたの父は、あなたがたが求める前から、あなたがたに必要なものを知っておられます。
必要な物だけではありません
私たちは天の御父に何もかをお任せすればよいのです。
御父は、必要な「物」だけではなく、必要な「力」も、それが必要な「時」もすべてご存知だからです。
今、それが手元にないからといって焦る必要はありません。
先のことを心配して「耐えられるかしら」と思い悩む必要もありません。
私たちに必要なものは、すべて時に応じて与えられます。
「わたしの隠れ場」という本は、おそらく、私が聖書の次に読んでいる本だと思います。何十回読んだかわかりません。なので、とてもよく引用しています。そして、また、今回も引用します(笑)
著者のコーリー・テン・ブームが幼い頃の話です。初めて、人の死を身近に感じた時、幼いコーリーは、心の底まで青ざめてしまいました。そのときに、コーリーの父親が言ったのです。
父は狭いベッドの端に腰を下ろして、優しく語りかけました。
「コーリー、お前とお父さんは、いっしょにアムステルダムに行くだろ。その時、お父さんはお前に、いつ切符を渡すか覚えてる。」
私は、二、三度鼻をすすってから、しばらく考えて答えました。
「汽車に乗るちょっと前」「そのとおり。天におられる私たちの賢いお父様も、いつ私たちに必要なものを与えたらよいのか、ちゃんとご存知なんだよ。だから、コーリー、天のお父様の先走りをしてはいけません。やがて、家族の誰かが死ぬかもしれないね。でも、そんな時に、心の中を見詰めてごらん。ちょうどお前に必要な力がそこにあることが、わかるだろうよ。」
わたしの隠れ場 コーリー・テン・ブーム著 いのちのことば社
天におられる「私たちの賢いお父様」という呼び方が私は好きです。
私たちの御父は誰よりも「賢い方」です。そして、誰よりも「あわれみ」に満ちておられます。
そして、「天におられる賢いお父様」は、私たちのことを、すべて把握しておられます。
「必要な物」も「必要な力」も備えられます。
それは、ちょうど良いときに「与えられる」のです。
私は性格上、前もって準備しておきたいなどと思ってしまいますが、御父は、準備をご自身でされる方なのです。
汽車の切符は、直前まで御父の御手の中にあります。
そして、実際のところ、それが一番確実な方法なのです。
先走るのはやめましょう。
私たちが、神様より賢いことなどあり得ないのですから。
先のことを思い煩うのはやめましょう。
その日その日、心の中を見つめてみましょう。
必ず、今日を生きるために必要な「力」が与えられているはずです。
必要な物を追い求めるのではなく、与えてくださる方を見つめます。
御父は、私たちに必要な物をご存じなのですから。
私は、主を見上げます。
必ず、日々、必要な力が与えられます。
御父が必要のすべてを知っておられることを感謝します。