雅歌4:16
北風よ、起きなさい。南の風よ、吹きなさい。私の庭に吹いて、その香りを漂わせておくれ。私の愛する方が庭に入って、その最上の実を食べることができるように。
庭の木は、良い香りを漂わせます
花嫁は、庭を持っていました。そして、そこには様々な木が植わっていたようです。
花婿なる方は、花嫁の庭を「あなたが産み出すものは、最上の実を実らせるざくろの園」だと言っています。
花嫁の「ざくろの園」には「9つの香り」を漂わせる木々が植えられています。
ある人は、これは「御霊の実の象徴だ」と言います。パウロは、この香りを「御霊の実」に当てはめて書いたのだと言うのです。
もちろん、それは確かなことではありません。根拠もありません。けれど美しい考えだと思います。
そして、少なくとも「ざくろ」は「愛」を表わしているだろうと私も思います。
花嫁は、これらの木々から「香り」が漂うように、自分の庭を一生懸命に手入れします。
愛する方が、どの香りを好まれるかしらなどと想像しながら木々の世話をするのです。
花嫁は「風よ、吹いて」と言います。
それは「香り」を遠くまで運んでもらいたいからです。そして、愛する方が、その香りに誘われて、ふらっと庭に来てくれるようにと願うのです。
覚えてください。
主は「香り」を好まれます。あなたの「香り」を愛されます。
私たちの心の庭からは、どのような「香り」が漂うでしょうか。
風が吹くたびに「香り」は漂います。
私たちの「心」は、外部からの刺激を受けて「香り」を放つのです。
「親切な言葉」「誠実な態度」「柔和なほほえみ」は、あなたから「素晴らしい香り」を漂わせます。
主は、あなたの「香り」を喜ばれます。また、周囲の人々も、あなたに引き寄せられることでしょう。
では、「傲慢な言葉」「不親切な態度」「しかめっ面」は、あなたから、どのような香りを放つでしょうか。
主は「香り」に敏感な方です。私は聖霊様が嫌がる香りを放つことはやめたいと思うのです。
花嫁の庭に、香りに誘われて「愛する方」が来られます。
「愛する方」は、花嫁の庭で「香りを楽しむ」だけではありません。
花嫁は「香り」とともに「食べられる実」を用意しています。むしろ、その「実」を食べて欲しいがゆえの「庭」なのです。
花嫁の庭は「最上の実を実らせるざくろの園」です。
九つの香りを放つ木々の中で「そのまま味わえる」のは「ざくろ」だけです。花嫁は「最上のざくろ」を愛する方に味わって欲しいと願っているのです。
私たちは、すべてのことを「香り」を放つために行います。
私たちの心の庭に「親切の実」や「善意の実」を結びたいと願います。香りを放ちたいと願います。
しかし、それらは、ただ主への「愛」のためです。私のすべては「主への最上の愛」のためにあるのです。
あなたは、ただ「主のためだけに」良い香りを漂わせたいと願いますか。
あなたは、主を愛していますか。
主は、あなたの「香り」を楽しまれます。そして「最上の実」を期待しておられます。
主に「最上の愛」をささげましょう。主は、あなたの愛に「人知を超えた愛」をもって応えてくださいます。
主よ、私はあなたを愛します
私からキリストの香りを放ってください
聖霊様に満たされて歩めるように助けてください

