No.48 信仰がなくならないように

歩く子の写真

【ルカ22:32】
しかし、わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。ですから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけたやりなさい。

イエス様は祈られました

イエス様はペテロの「信仰がなくならないように」祈られたのです。

ペテロが「失敗しないように」とか「裏切らないように」と祈られたのではありません。

イエス様は、ペテロがご自身を否定することをご存知でした。

それでも、いえ、それだからこそ、ペテロの「信仰がなくならないように」祈られたのです。

ルカ22:61
主は振り向いてペテロを見つめられた。ペテロは、「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います。」と言われた主のことばを思い出した。

ペテロが主を三度否定したとき、イエス様は振り向いて、ペテロを見つめられました。

それは、ペテロを責め立てる眼差しではなかったと私は信じています。

それは、おそらく「知っていたよ」と伝える御目であったと思います。

イエス様はペテロの失敗をご存知でした。

そして、また私の失敗をもご存知です。

イザヤ48:8
あなたは聞いたこともなく、知っていたこともない。ずっと前から、あなたの耳は開かれていなかった。わたしは、あなたが必ず裏切ることを、母の胎内にいるときから、背く者と呼ばれていたことを知っていたからだ。

主は、「わたしは、あなたが必ず裏切ることを知っていた」と言われました。

そして、それでも私を招いて主の弟子としてくださったのです。

ペテロの信仰が失われなかったのは、イエス様の「とりなしの祈り」のゆえです。

そして、おそらく振り返って見つめられた御目のゆえです。

ペテロは一生その御目を忘れなかったでしょう。

ルカ22:62
そして、外に出て行って、激しく泣いた。

失敗することがなければいいなと思います。

裏切ることなんて、誰も望んでいないと思うのです。

けれど、それは悲しいけれど、起こってしまうことがあるのです。

泣いて、泣いて、泣くだけ泣けばいいと思います。

ほんのひとときは、上を向くことが難しいと感じるでしょう。

けれど、覚えていてください。

イエス様は「信仰がなくならないこと」を望んでおられるのです。

十字架は、過去の罪だけでなく、未来の罪までも贖ったと私は信じています。

「わたしは、知っていた」と言われる主の御目には恵みが満ちていることを私は信じます。

ですから、愛する兄妹。

泣くだけ泣いたなら、立ち直りましょう。

主が、そう望まれるのです。

「あなたの信仰がなくならないように」

私たちは立ち直れます。

そして、立ち直ったなら兄妹を力づけるのです。

詩編103:8~12
主は 憐み深く 情け深い。
怒るのに遅く 恵み豊かである。
主は いつまでも争ってはおられない。
とこしえに 怒ってはおられない。
私たちの罪にしたがって
私たちを扱うことをせず
私たちの咎にしたがって
私たちに報いをされることもない。
天が地上はるかに高いように
御恵みは 主を恐れる者の上に大きい。
東が西から遠く離れているように
主は 私たちの背きの罪を私たちから遠く離される。