No.354 持っているものが多いと御業は進みません

荷物が多い

士師記7:2
主はギデオンに言われた。「あなたと一緒にいる兵は多すぎるので、わたしはミディアン人を彼らの手に渡さない。イスラエルが『自分の手で自分を救った』と言って誇るといけないからだ。」

兵が多すぎると主は言われます

兵が「多すぎる」などということがあるでしょうか。

この時、ギデオンと一緒にいた人々は「3万2千人」でした。一方、ミディアンの兵は「13万5千人」いたのです。

「主よ、少なすぎます。もっと兵をください」と私なら泣きわめいて嘆願するでしょう。

しかし、主は言われます。

士師記7:2
主はギデオンに言われた。「あなたと一緒にいる兵は多すぎるので、わたしはミディアン人を彼らの手に渡さない。イスラエルが『自分の手で自分を救った』と言って誇るといけないからだ。」

ギデオンと一緒に入る兵は「多すぎる」のです。

ゆえに「ミディアン人を渡さない」と言われるのです。

そんな理由で「導きがストップする」のだということに、私は衝撃を受けます。

自分の「持っているものが多すぎる」などと考えたことがあるでしょうか。

私は常に「何か足りない」「まだ足りない」と思っている自分を発見します。

「これがないから出来ない」

「仲間がいないから進めない」

「資金も足りない」

わたしは常に「あれもない」「これもない」と足りないものに目を向けているのです。

主はギデオンに言われました、

士師記7:3
今、兵たちの耳に呼びかけよ。「だれでも恐れおののく者は帰り、ギルアデ山から離れよ」と。すると、兵のうちの二万二千人が帰って行き、一万人が残った。

まず、主が指摘されたのは「恐れ」です。

「恐れ」を内に秘めながら、ビクビクと従って来る者は「帰れ」と言われたのです。

これは手厳しいですね。しかし、何かを行うときに「恐れ」は最も不要なものです。「恐れる者の愛は全きものとはなっていない」からです。

ギデオンのもとには「1万人」が残りました。しかし、主は言われます。

士師記7:4a
主はギデオンに言われた。「兵はまだ多すぎる。

「まだ多すぎる」と主は言われました。

最終的に、ギデオンとともに戦う者は「300人」となりました。

一体どうやって戦うのか?

そう「つぶやき」そうになりますが、私たちは結果を知っていますね。主は、ギデオンと300人で、ミディアンの13万5千人を見事に打ち破られました。

大切なことは「持っているもの」ではありません。むしろ、主のご計画が成し遂げられるためには「持たないこと」の方が重要なようです。

計画が思うように進まないなら「持っているもの」をよく見てみることです。

恐らく、私の「持ちもの」は多いのです。私は「少ない」「足りない」「仲間もいない」と思っていますが、主は「あなたの持っているものは多い」と言われます。

私は「主以外」のものを多く「持ちすぎ」ているのでしょう。

まずは「恐れ」を退けます。

そして「恐れ」によって握りしめていたものを一つ一つ手放すことです。

イザヤ26:4
いつまでも主に信頼せよ。ヤハ、主は、とこしえの岩だから。

力が失せることを恐れてはなりません。

持っているものが「取り去られて」いくように見えても恐れてはなりません。

今まで集めて来たものが「役に立たなく」なっても恐れてはなりません。

もしかすると、仲間が「目に見えて減っていく」ようなことが起こるかもしれません。しかし、それでも恐れる必要はありません。

主は「減らして」おられるのです。

それは、すべてが成し遂げられたとき、私たちが「自分たちでやった」と言わないためです。

手をも心をも、主に向かって上げましょう。主は、すべてをご存知です。私は、ただ信頼して従えばよいのです。

最後には、必ず「主の栄光だけ」が輝きます。

主よ、私は持っているものを手放します
あなたの御力のみに信頼します
私の愛を全きものとしてください