No.183 御霊は、私にもっとも近しいお方です

舟と夜

ヨハネ14:17
この方は真理の御霊です。世はこの方を見ることも知ることもないので、受け入れることができません。あなたがたは、この方を知っています。この方はあなたがたとともにおれれ、また、あなたがたのうちにおられるようになるのです。

この方はともにおられ、うちにおられるようになると言われました

私は、パプテスマを受けてから数年、まったく聖霊様が分かりませんでした。

父なる神は、私に御子を与えてくださるほど愛しておられることは分かりました。御子イエスは、私のために十字架に架かってくださるほど愛してくださいました。

しかし、聖霊様は、いったい何をしてくださったのか、などとまったく不遜なことを思っていたのです。

けれど、あるご婦人の一言で、私の人生は変わりました。

その姉妹とは、1993年に開催された「甲子園リバイバルミッション」に参加する途中で出会ったのです。

私たちはお互いに一人で参加していたので、集会の間、行動を共にすることになりました。ミカンをもらったり、飲み物をもらったり、なんだかたくさんいただいた記憶があります。

さて、集会が終わり、どこだかの駅でお別れする時、そのご婦人が言ったのです。

「あなた、若いから教えてあげる。あのね、聖霊様が鍵なのよ」

それだけ言うと、手を振って走り去って行ったのです。

私は、そのご婦人の名前も聞きませんでした。私も名乗りませんでした。しかし、何も知らないそのご婦人の残した言葉は、あの日以来、30年以上、今も忘れることがありません。

「聖霊様が鍵なのよ」と言われた、その意味が知りたくて私は祈りました。「聖霊について教えてください」と必死で求めたことを覚えています。

当時の私の信仰生活は大げさではなく「どん底」であり、これが分からなければ「終わりだ」と切羽詰まっていたことを思い出します。

おそらく、祈り始めて三週間後だったと思います。

突然、言葉では説明ができないけれど、私に「聖霊様」が分かったのです。

異言が与えられたわけではありません。何か光に包まれたとか、天から声がしたとか、そのような特別なものが与えられたのでもありません。

ただ、聖霊様がおられることが分かったのです。

聖霊様はおられました。福音書の中におられました。

イエス様が、この世に生きて歩いておられたとき、御霊はイエス様とともにおられたということが、突然、はっきりと分かったのです。

イエス様がバプテスマを受けられた時、御霊が鳩のように降って来られたと聖書に書いてあります。

御霊は、ずっと、イエス様とともにおられ、イエス様とともに悩み苦しみ、イエス様とともに愛してくださっていたのです。

「そんな当たり前なことを今さら」と思われるでしょう。しかし、そのとき、聖霊様が分かったとしか、私には言いようがないのです。

恵み深い主は、「聖霊はいったい何をしてくださったのか」という不遜な問いにお答えくださったのだと思います。

イエス様とともにおられた御霊は、今、私とともにおられます。

「この方はあなたがたとともにおられ、また、あなたがたのうちにおられるようになるのです」と言われた通りです。

聖霊様こそ、私に最も近しいお方です。この方は「私のうち」におられるのです。

御霊がともにおられることを感謝します
私は、御霊を歓迎します
御霊に導かれて歩みます