詩篇121:1~2
私は山に向かって目を上げる。私の助けはどこから来るのか。私の助けは主から来る。天地を造られたお方から。
私の助けはどこから来るのか
この詩篇は「都上りの歌」です。
各地に散って暮らしていたイスラエルの人々は、例祭の度に、この詩篇を口ずさみながらシオンの山、エルサレムを目指して旅をしたのでしょう。
詩人は「山」に向かって目を上げます。直訳すると「山々」です。
旅路は遠く、行く手には越えなければならない「山々」があります。一つの山を越えると、また、別の山を登らなりません。
果てしなく続くように見える旅路を思い、「山」を見上げてつぶやきます。
「私の助けはどこから来るのだろうか」
そこには、越えなければならない山があります。それは、とても自力で登りきることができるようには思えません。
多くの人々が「山」にある何かにすがって登っていきます。そして、都ではない場所に導かれるのです。
「山」は被造物にすぎません。
詩人は「山に向かって目をあげて」思います。「私の助けは、天地を造られた主から来る」と。
人の目には、険しく高くそびえたつように見えても、それを造られた方は「山々」を見下ろしておられるのです。
天地を造られた方は、私たちを常に正しい道に導き、完全に守ることがお出来になります。
詩人は続けて言います。
天地を造られた方と一緒に行く旅は、なんと安全なことでしょう。
たとえ「山々」が果てしなく続くように見えたとしても、私たちには「天地を造られた方」がおられます。
私たちは、この方に導かれて、この方の都を目指しているのです。
今日も、私たちは「天地を造られた方」に守られています。
私の助けは天地を造られた主から来ます
主は、わたしを守る方です。
私の足はよろけません