No.25 舌を押さえて

たんぽぽと少年

【創世記9:20~22】
さて、ノアは農夫となり、ぶどう畑を作り始めた。彼はぶどう酒を飲んで酔い、自分の天幕の中で裸になった。カナンの父ハムは、父の裸を見て、外にいた二人の兄弟に告げた。

外に「告げた」のです

主の心にかなった人、ノアでも失敗するのです。

ぶどう酒を飲んで酔ってしまったのです。

ここで飲酒の是非について考えるつもりはありません。父親の失敗に対するハムの対応に注目したいのです。

ハムは、父が裸であることを外に出て告げました。

悪意があったのか、もしあったとしてどの程度の悪意であったのか、そのようなことはこの記事からは分かりません。

ただ外に出て告げたことだけは確実です。

そして、その結果が子孫への「のろい」であったことは重大な事実です。

ヤコブ3:5
同じように舌も小さな器官ですが、大きなことを言って自慢します。見なさい。あのように小さな火が、あのように大きな森を燃やします。

小さな火が大きな森を燃やすように、ほんの少しの言葉が大きくなって「人を傷つけ」また「自分も傷つく」ということがあり得るのです。

Ⅰペテロ3:10
いのちを愛し、
幸いな日々を過ごしたいと思う者は、
舌を押さえて悪を言わず、
くちびるを閉ざして偽りを語らず、
(聖書 新改訳第3版)

私たちは、幸いな日々を過ごしたいと願います。

そう願うなら「舌を押さえて、くちびるを閉ざす」必要があります。私には耳が痛いですね。

人を傷つけてやろうとわざと悪意のある言葉を告げて回る人はあまりいないと思います。

けれど、軽いうわさ話ならどうでしょう?

うわさ話はタンポポの綿毛のようだと言われます。

ふわふわと風に乗って、遠くまで飛んでいきます。

言葉は、綿毛のように飛んでいきます。そして、根が生えて、いつの間にか広がります。

ヘブル12:15
だれも神の恵みから落ちないように、また、苦い根が生え出て悩ませたり、これによって多くの人が汚されたりしないように、気をつけなさい。

苦い根は、多くの人を汚します。

創世記9:24~25
ノアは酔いからさめ、末の息子が自分にしたことを知った。彼は言った。「カナンはのろわれよ。兄たちの、しもべのしもべになるように。」

ハムの言動は、多くの人を「のろい」の下に置いてしまったのです。その息子カナンと子孫たちに「のろい」を招きました。

エペソ4:29
悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。むしろ、必要なときに、人の成長に役立つことばを語り、聞く人に恵みを与えなさい。

舌を押さえて、くちびるを閉ざし、悪いことばを出さないようにすること

それが幸いな日々を過ごす秘訣です。

詩篇19:14
私の口のことばと 私の心の思いとが
御前に受け入れられますように。
主よ わが岩 わが贖い主よ。