No.71 感謝のない心が招いたもの

空と木

【民数記21:6】
そこで主は民の中に燃える蛇を送られた。蛇は民にかみついたので、イスラエルのうちの多くの者が死んだ。

主は燃える蛇を送られました

それは民が、神とモーセに逆らったからです。

民数記21:4-5
彼らはホル山から、エドムの地を迂回しようとして、葦の海の道に旅立った。しかし民は、途中で我慢できなくなり、神とモーセに逆らって言った。「なぜ、あながたはわれわれをエジプトから連れ上って、この荒野で死なせようとするのか。パンもなく、水もない。われわれはこのみじめな食べ物に飽き飽きしている。

パンもないし、水もない、そして「このみじめな食べ物」に飽き飽きしていると言ったのです。この「みじめな食べ物」とは、主の恵みによる「天からのマナ」のことです。

彼らは奇跡の食べ物のことを「みじめな食べ物」と呼んだのです。主の恵みのマナに感謝するどころか「みじめな食べ物」と言ったのです。

不平不満だらけの心、満ち足りることのない心とは恐ろしいものです。その心が燃える蛇を招いたのです。燃える蛇とは、火のような蛇と言う意味で、気があらく噛みつく蛇のことであるといいます。

感謝のない心、恵みを忘れる心、主の与えてくださったものをみじめと思う心、それらは、私たちの心に燃える蛇を招きます。

ローマ1:21
彼らは神を知っていながら、神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その鈍い心は暗くなったのです。

神をあがめず感謝しない心は、むなしくなり、暗くなります。

ローマ1:28
また、彼らは神を知ることに価値を認めなかったので、神は彼らを無価値な思いに引き渡されました。そして、彼らはしてはならないことを行っているのです。

神を神として認めない心は、本当に価値のあるものを知ることができません。それで、無価値なこと、無意味なことをするようになるのです。

それこそが燃えるヘビにかまれた心です。その結果どうなるのでしょう。

ローマ1:29-3
彼らは、あらゆる不義、悪、貪欲、悪意に満ち、ねたみ、殺意、争い、欺き、悪巧みにまみれています。また、彼らは陰口を言い、人を中傷し、神を憎み、人を侮り、高ぶり、大言壮語し、悪事を企み、親に逆らい、浅はかで不誠実で、情け知らずで、無慈悲です。

これが蛇にかまれた結果です。心は、蛇にかまれると、悪にまみれるのです。

それは、私たちの人生を破壊します。人との関係を破滅させます。もちろん、神との関係は断絶されます。つまり、そこには死があるのです。不平不満の心、感謝のない心は、死に至る始まりです。

蛇にかまれたなら、急いで上を見上げなさい。

旗ざおを仰ぎなさい。救済はいつも主にあります。

民数記21:8
すると主はモーセに言われた。「あなたは燃える蛇を作り、それを旗ざおの上に付けよ。かまれた者はみな、それを仰ぎ見れば生きる。」

私たちの見上げる旗ざおは、いつも十字架です。

ヨハネ3:14-15
モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければなりません。それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。

私は十字架を見上げて生きます。
感謝の心で歩みます。