No.251 力のない者を助けるのも、あなたには変わりはありません

小さな木

Ⅱ歴代誌14:11
アサは自分の神、主を呼び求めて言った。「主よ、力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたには変わりはありません。私たちの神、主よ、私たちを助けてください。私たちはあなたに依り頼み、御名によってこの大軍に向かって来ました。主よ、あなたは私たちの神です。人間が、あなたに力を行使することのないようにしてください。

御名によって、この大軍に向かって来ました

ユダの王アサは、主の御名に依り頼んでいました。

「この大軍」とは、クシュ(エチオピア)の軍勢のことです。クシュ人ゼラフが「100万の軍勢」と「300台の戦車」を率いて攻めて来ていました。

Ⅱ歴代誌14:8
アサには、大盾を携えたユダの兵が三十万、盾を持ち弓を引くベニヤミンの兵が二十八万あり、これらはみな勇士であった。

クシュの軍勢に比べるなら、アサ王の戦力は半分以下と言ってもよいでしょう。まともに戦っては勝ち目はないと思えます。

しかし、アサ王の兵士たちは「これらはみな勇士であった」のです。

アサ王は、自分の味方は少ないと感じたかもしれません。しかし、主にとっては「これらの勇士」の人数は十分すぎるほどでした。

私たちは、自分の持っているものは「少ない」と思います。

自分は、あの人より「賜物が少ない」などと言う人もいます。

「あの人のように環境に恵まれていない」

「もっと資金があればな」

「もっと時間があればな」

「もっと良い人材がいればな」

私たちは、いつも「持っていない」ものに目を向けてしまいます。

そして、常に「すでに与えられているもの」では「足りない」「無理だ」と思うのです。

「100万の軍勢」と「300台の戦車」に「半分の人数」と「盾と弓」で立ち向かうのは無謀でしょうか。

確かにクシュ人の陣営に比べれば、アサ王の陣営は「小さい」ものでした。それは「弱く」見えたかもしれません。しかし、彼らは「勇士」でした。

あなたの持っているものを、主は用いることがお出来になります。

あなたが「こんなもの役に立たない」「これでは戦えない」と思っているものは、主が、今のあなたに備えられた「勇士」であることを信じてください。

Ⅱ歴代誌14:13
アサおよび彼とともにいた兵は、彼らをゲラルまで追撃した。クシュ人は倒れ、生きている者はいなかった。主とその陣営の前に打ち砕かれたからである。兵たちは非常に多くの分捕り物を持ち帰った。

「主とその陣営の前に」クシュ人の軍勢は倒れました。

「主」と「その陣営」が勝利したのです。

私たちの「持っているもの」が、他と比べたとき「弱く」「小さい」「役に立たない」ように思えたとしても、それでも、私たちは戦えます。

「そんなもので勝てると思うのか」と敵に笑われても、私は戦います。

なぜなら、どれだけ「小さく」「弱く」見えたとしても、今私に「与えられているもの」は、主の備えられた「勇士」であると信じるからです。

それは「小さく」「弱い」ように見えても、主にあっては「充分」であると信じるからです。

勝利は「力が大きい」か「力が小さい」かでは決まりません。

私たちに最も必要なことは「主よ、私たちを助けてください」と叫ぶことです。

私たちに必要なことは「主よ、あなたは私たちの神です」と告白することです。

私たちに必要なことは「主よ、私たちはあなたに依り頼みます」と言うことです。

「主よ、力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたには変わりはありません」と信頼することです。

忘れないでください。

勝利は常に「主とその陣営」のものなのです。

主よ、あなたは私の神です
主よ、力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたには変わりはありません
主よ、あなただけに依り頼みます