【ローマ8:15】
あなたがたは、人を再び恐怖に陥れる、奴隷の霊を受けたのではなく、子とする御霊を受けたのです。この御霊によって私たちは「アバ、父」と叫びます。
子とする御霊を受けたので
「アバ」とは幼い子が、父親を呼びかける時に使う言葉です。
パウロは、「アバ、父」と「叫ぶ」と言っているのです。
以前の訳(新改訳2003年)では、「呼びます」と訳されていました。
そこで原語(ギリシャ語)を調べてみますと、
その意味は、「大声で叫ぶ」「金切り声を出す」「わめく」「叫び声を上げる」「大声で話しかける」と書いてありました。
どれも小さな子どもがやりそうなことです。
父親にむかって大声を上げている子どもの姿が目に浮かぶようです。
遠くに父親の姿を見つけると「お父さ~ん」と呼んで走り寄ります。
転んでしまって、起き上がれなければ「お父さ~ん」と助けを求めて叫びます。
父親は、必ず自分を受け入れてくれると信じているのです。
父親は必ず自分を助けてくれると信頼しているのです。
私たちも「霊の父」の御前にそのような子どもでありましょう。
私たちの肉(血縁)の父には様々な人がいるでしょうが、「霊の父」は完全です。
私たちの神は、その道において完全です。決して失敗はありません。
その御言葉は純粋です。
混じり気のない真実の言葉です。
それは、私たちの心に染み入ります。
主は、すべて身を避ける者の盾です。
叫びながら走り寄る子どもを見捨てることなどあり得ません。
主は、あわれみを与えようと立ち上がってくださいます。
主は、私の叫び声を聞かれます。
喜びの叫びも
涙とともにある叫びも
助けを求める必死な叫びも
すべてを聞いて、答えてくださいます。
私たちは、子としてくださる御霊を受けたのです。
御霊によって、心から叫びましょう。
「アバ、父」と。
私は、信仰により神の子どもです。
「アバ、父」と心から叫びます。