No.294 私は恵みの御座に近づけるのです

すがりつく

マタイ27:51a
すると見よ、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。

イエス様が切り裂いてくださったのです

マタイ27:50~51a
しかし、イエスは再び大声で叫んで霊を渡された。すると見よ、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。

イエス様が霊を渡されたとき、地が揺れ動き、岩が避け、墓が開いて多くの聖徒のからだが生き返りました。

それは、驚くべきことが起こったのです。人々は、みな驚き恐れおののいたでしょう。

しかし、最も驚くべき出来事は「神殿」で起こりました。

「神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた」のです。

これは、何を意味するのでしょう?

神殿の分厚い垂れ幕は、聖所と至聖所を仕切るためのものでした。至聖所に入って契約の箱を見てはなりませんでした。大祭司だけが年に一度、血を携えて至聖所に入れるのです。

出エジプト26:31
また、青、紫、緋色の撚り糸、それに撚り糸で織った亜麻布を用いて、垂れ幕を作る。これに意匠を凝らしてケルビムを織りなす。

神殿の垂れ幕には「ケルビム」が織りなされていました。

これは、エデンの園の東に置かれたケルビムを思い起こさせます。

創世記3:24
こうして神は人を追放し、いのちの木への道を守るために、ケルビムと、輪を描いて回る炎の剣をエデンの園の東に置かれた。

アダムとエバは「いのちの木への道」を失いました。そこには、もう二度と戻ることができないのです。

ケルビムは「いのちの木への道」を守っていました。

神殿の垂れ幕に織りなされたケルビムは、至聖所への道が「守られている」ことを表しています。誰も自分勝手に至聖所に入ることはできないことを表しているのです。

しかし、主は交わりを回復したいと望まれました。「いのちの木から取って食べ」ることができるようにしてやりたいと望んでくださったのです。

ヘブル10:20
イエスはご自分の肉体という垂れ幕を通して、私たちのために、この新しい生ける道を開いてくださいました。

イエス様が十字架に架かり、ご自身のからだをひき裂いてくださったので、私たちに「新しい道」が開かれたのです。

神殿の幕は真っ二つに裂けました。ケルビムは、私たちが主に近づくことを邪魔しません。

ヘブル4:16
ですから、私たちは、あわれみを受け、恵みをいただいて、折にかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。

イエス様が、御父との断絶を味わい、ご自身のからだを裂いてくださったのは、私たちが「恵みの御座」に近づくためです。

イエス様が、最も望んでおられるのは、私たちが「恵みの御座」に近づくことです。

幕は裂け、ケルビムはいなくなりました。新しい道である「キリスト」が啓示されました。

交わりは回復されました。私たちは、主の御座に近づけるのです。イエス様が開いてくださったのです。

私たちは、今すぐ「大胆に恵みの御座」に近づこうではありませんか。

主の十字架の御業を感謝します
私は、大胆に恵みの御座に近づきます
いのちの交わりの中に入れられていることを感謝します