No.282 聖霊に柔軟な働きをしたいのです その②

飛び跳ねろ

ローマ8:14
神の御霊に導かれる人はみな、神の子どもです。

お醤油を持って走ってきました

「御霊に柔軟な働き」と聞くと、何やら難しいように聞こえます。

何か、大きいことがいつも起こるような、いや「起こらなければならない」そんな気がしてしまうものです。

とても可愛らしい一つの証を紹介させてください。

下条末紀子牧師のお話です。

ある時、一人の人が訪ねて来られた。見ると、手に醤油の瓶を持っておられて、こう言われた。

「実は、お祈りしていると、下条先生と醤油瓶というように、どうしても導かれるので、ちょっとおかしいな~と思ったのですが、とにかく、持って来てみたんですよ。」
数に入らぬ者であっても 下条末紀子著 プレイズ出版

実は、ちょうどその時、下条先生は「すいとん」を料理しておられたのです。

当時は、貧しい生活をしておられて「すいとん」に入れる調味料が塩しかなかったと言っておられました。

「ここにポッチリ醤油を足らしたら、もっと美味しくなるなぁ」などと思っていたそうです。

それでも、私は別に不満に思っていたわけではないのに、優しい、いつくしみ深いイエス様は、一人のクリスチャンに「下条と醤油」と語られたというのである。イエスさまは、貧しい女性牧師に、おいしい「すいとん」を食べさせてあげたいと、思ってくださったのだと思うと、何とも言えない、熱いものが込み上げてきて、嬉しかった。
数に入らぬ者であっても 下条末紀子著 プレイズ出版

何度読んでも、私も「熱いものが込み上げて」きます。

イエス様は、日常の「ささやかな」ことも気にかけてくださる優しい愛情深いお方です。

そして、その愛情を運ぶ器として、私たち一人一人を用いてくださるお方です。

しかし、よくぞ「醤油」を持って走ってくれたと思うのです。

この「一人のクリスチャン」が「おかしいな~」と思いつつも、御霊に従ったことに拍手を送りたいのです。

愛する兄弟姉妹。

「御霊に柔軟な働き」とは、このようなことです。

確かに、主は「大きな奇跡」「目を見張るような素晴らしい御業」を行ってくださいます。

しかし、それと同じくらい「日常的なこと」を気にかけてくださるのです。

「大きなこと」も「小さなこと」も、主にあっては「同じこと」です。

今日、主が、あなたに語ってくださることに従いましょう。

「ちょっとおかしいな~」と思いながら「醤油」を抱えて走った姉妹のように。

「こんな些細なこと」と思っても従ってみてください。

主が、あなたに「愛情」を託してくださったのです。

あなたは「主の愛情」を抱えて、走り出せばよいのです。

主よ、私にお語りください
私をあなたの愛を届ける者としてください
主の愛が満ち溢れていることを感謝します