Ⅰペテロ5:6
ですから、あなたがたは神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神は、ちょうど良い時に、あなたがたを高く上げてくださいます。
すべてが御手のうちにあります
二人の宦官は、クセルクセス王に対して怒りを抱いていました。もちろん理由はわかりません。何かがあったのです。
彼らは誰も聞いていないと思ったのでしょうか。なんとも大胆に「クセルクセス王を殺害する」ことについて話し合っていたのです。
モルデカイは、その企みを聞いてしまいました。
そして、これは一大事と、自分の養女であった王妃エステルに知らせるのです。
そして、それを王妃エステルは、モルデカイの名で王に知らせたのです。これは、おそらく、愛する養父モルデカイが、王から褒美をもらえるようにとの心遣いであったと思います。
モルデカイの功績は評価されるべきものでした。
しかし、エステルの意に反して、王はそのことで何の報酬も与えることはなかったのです。
ただ、モルデカイの名前が「年代記」に記録されただけでした。
もし、あなたが「自分は正当に評価されていない」と感じることがあったとしても、どうか、がっかりしないでください。
確かに、あなたは「正しい評価」を受けてはいないのかもしれません。
あなたの「功績」は埋もれてしまいましたか?
その「労苦」は無駄に終わったと感じているでしょうか?
主は、私たちの罪は忘れてくださいますが、主にある行いは覚えていてくださるのです。
あなたが示した愛を、主は決してお忘れになりません。
あなたの名前は、主の年代記に、しっかりと記録されていると私は思います。
「時」は来ます。ちょうど良い時に「時」は来ます。
エステルもモルデカイも「報酬」のことなど忘れてしまったころ、クセルクセス王は「年代記」を見て思い出します。
それは、まさに「ちょうど良い時」でした。
ユダヤ人の敵であるハマンが、モルデカイを木に吊るす計画を実行しようとした「その時」でした。
クセルクセス王は、モルデカイの功績に報いていなかったことを思い出したのです。
もし、すでに「功績」に対して報いが与えられていたとしたら、ハマンの悪巧みは実行に移されていたことでしょう。
絶妙のタイミングでした。クセルクセス王は、そうと知らずにハマンの計画を打ち破って、モルデカイを救ったのです。
目の前の「評価」に気落ちすることはありません。
「頑張っても何にもならない」と嘆いてはなりません。
自分で「功績」をアピールし「報酬」を先取りする必要はありません。
私たちは、ただ「神の力強い御手の下にへりくだって」いればよいのです。
そうすれば「ちょうど良い時」に「高く上げられ」るのです。
覚えてください。
神の御手は「力強い」のです。
私は御手の下にへりくだります
主がすべてを計画されていることを信じます
私は「ちょうど良い時」を待ちます