Ⅱ歴代誌14:11
アサは自分の神、主を呼び求めて言った。「主よ、力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたには変わりはありません。私たちの神、主よ、私たちを助けてください。私たちはあなたに依り頼み、御名によってこの大軍に向かって来ました。主よ、あなたは私たちの神です。人間が、あなたに力を行使することのないようにしてください。
御名によって、この大軍に向かって来ました
ユダの王アサは、主の御名に依り頼んでいました。
「この大軍」とは、クシュ(エチオピア)の軍勢のことです。クシュ人ゼラフが「100万の軍勢」と「300台の戦車」を率いて攻めて来ていました。
クシュの軍勢に比べるなら、アサ王の戦力は半分以下と言ってもよいでしょう。まともに戦っては勝ち目はないと思えます。
しかし、アサ王の兵士たちは「これらはみな勇士であった」のです。
アサ王は、自分の味方は少ないと感じたかもしれません。しかし、主にとっては「これらの勇士」の人数は十分すぎるほどでした。
私たちは、自分の持っているものは「少ない」と思います。
自分は、あの人より「賜物が少ない」などと言う人もいます。
「あの人のように環境に恵まれていない」
「もっと資金があればな」
「もっと時間があればな」
「もっと良い人材がいればな」
私たちは、いつも「持っていない」ものに目を向けてしまいます。
そして、常に「すでに与えられているもの」では「足りない」「無理だ」と思うのです。
「100万の軍勢」と「300台の戦車」に「半分の人数」と「盾と弓」で立ち向かうのは無謀でしょうか。
確かにクシュ人の陣営に比べれば、アサ王の陣営は「小さい」ものでした。それは「弱く」見えたかもしれません。しかし、彼らは「勇士」でした。
あなたの持っているものを、主は用いることがお出来になります。
あなたが「こんなもの役に立たない」「これでは戦えない」と思っているものは、主が、今のあなたに備えられた「勇士」であることを信じてください。
「主とその陣営の前に」クシュ人の軍勢は倒れました。
「主」と「その陣営」が勝利したのです。
私たちの「持っているもの」が、他と比べたとき「弱く」「小さい」「役に立たない」ように思えたとしても、それでも、私たちは戦えます。
「そんなもので勝てると思うのか」と敵に笑われても、私は戦います。
なぜなら、どれだけ「小さく」「弱く」見えたとしても、今私に「与えられているもの」は、主の備えられた「勇士」であると信じるからです。
それは「小さく」「弱い」ように見えても、主にあっては「充分」であると信じるからです。
勝利は「力が大きい」か「力が小さい」かでは決まりません。
私たちに最も必要なことは「主よ、私たちを助けてください」と叫ぶことです。
私たちに必要なことは「主よ、あなたは私たちの神です」と告白することです。
私たちに必要なことは「主よ、私たちはあなたに依り頼みます」と言うことです。
「主よ、力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたには変わりはありません」と信頼することです。
忘れないでください。
勝利は常に「主とその陣営」のものなのです。
主よ、あなたは私の神です
主よ、力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたには変わりはありません
主よ、あなただけに依り頼みます