No.488 同じ敵ではありません。私は成長しています。

嵐が起こっても

Ⅰサムエル21:19
ゴブでペリシテ人との戦いが再びあったとき、ベツレヘム人ヤイルの子エルハナンは、ガテ人ゴリヤテを打ち殺した。ゴリヤテの槍の柄は、機織りの巻き棒のようであった。

再びゴリヤテ?

ダビデ王の時代、再びペリシテ人との戦いがあったと記されています。

そして、その戦いにおいて「ベツレヘム人ヤイルの子エルハナンは、ガテ人ゴリヤテを打ち殺した」とも記されています。

驚きますね。時が巻き戻ったのでしょうか?

確かに巨人ゴリヤテは、少年ダビデが打ち倒したはずなのです。

まだ王ではなく、ただの羊飼いの少年であったダビデが「万軍の主の御名」によって立ち向かい、小石を投げて倒したのです。

しかし、時が流れて、一国の王となったダビデの前に、またしても「ゴリヤテ」が現れたのです。

さて、もちろん、お分かりでしょうが、これは「ゴリヤテ」ではありません。

Ⅰ歴代誌20:5
再びペリシテ人との戦いがあったとき、ヤイルの子エルハナンは、ガテ人ゴリヤテの兄弟ラフミを打ち殺した。ラフミの槍の柄は、機織りの巻き棒のようであった。

ゴリヤテには兄弟がいたのです。

その兄弟の名は「ラフミ」です。そして、彼は、ゴリヤテに負けず劣らずの巨人であったようです。

ゴリヤテの武器は「剣」でしたが、ラフミの武器は「槍」でした。機織り機の巻き棒ぐらいと言われても、あまりよくは分かりませんが、普通の槍より長く大きかったことは間違いないでしょう。

恐らく、ラフミは、兄弟ゴリヤテにとても似ていたのだろうと思います。

大きさも、雰囲気も、見た目も似ていたのでしょう。

サウルが率いていたころのイスラエル軍は、ゴリヤテの挑発に恐れおののいていました。

しかし、今、ダビデが率いているイスラエル軍は違います。

ゴリヤテのような巨人が何人いたとしても、彼らはひるむことはありません。

ヤイルの子エルハナンが、ゴリヤテの兄弟ラフミを打ち倒します。

あなたは「ゴリヤテ」と戦ったことがありますか?

巨人のような問題に立ち向かい、主とともに乗り越えたと思ったのに、再び、同じような問題にぶつかってしまったというようなことがあるでしょうか。

「ああ、倒したはずなのに。なぜ、また同じことが起こるのか。いつまで戦えばよいのだろう」と感じたことがありますか。

恐れないで、よく相手を見なさい。

それは「ゴリヤテ」ではありません。それは、よく似てはいるでしょうが「兄弟ラフミ」です。

同じ問題が、あなたに付きまとっているのではありません。

あなたは、確実に「勝利」しました。あなたは、確実に「成長」しているのです。

問題を乗り越えたとき、あなたの武器は格段に進歩しました。もはや「石投げ」を手にしていた少年ではありません。

巧みに剣を扱える勇士となっているのです。

「再び」戦いは起こります。その「再び」が終わっても、また「再び」戦いは起こるでしょう。

しかし、慌てることはありません。あなたは必ず「勝つ」からです。

主とともに、日々、歩みましょう。キリスト・イエスの熟練した兵士となりましょう。

あなたは、主にあって「圧倒的な勝利者」なのです。

私は、キリスト・イエスの兵士です
私は、みことばの剣を持っています
私は、圧倒的な勝利者です