ヨシュア9:14
そこで人々は彼らの食料の一部を受け取った。しかし、主の指示を求めなかった。
ギブオンの住民は上手く変装したのです
ギブオンの住民たちは、用意周到でした。
彼らは、イスラエルがエリコとアイに打ち勝ったことを聞いて恐ろしくなったのです。
そこで策略を巡らしました。
彼らはみなで変装し、古びた服を着て、繕った古靴を履きました。古い皮袋を持ち、乾いたカピカピのパンを持ちました。遠い町から長く旅をしてきたと偽るためです。
彼らは、イスラエルが「カナン」に住む人々を、ことごとく聖絶するつもりであって、自分たちに勝ち目はないことを悟りました。
ですから、彼らは、自分たちは「カナン」の住民ではない、遠くの国からはるばる来たのだと偽ったのです。
彼らは、ヨシュアに真っ赤な嘘をつきました。
最初は疑っていたヨシュアたちも、彼らの「カピカピのパン」を手に取って見て信用してしまいました。
ヨシュアたちは、ギブオン人と盟約を結んでしまいました。
もちろん、この人たちが「近くに住んでいるギブオンの住民である」とは知らずにです。
しかし、それでも「盟約」は有効であり、ヨシュアたちは「ギブオンの住民」を生かしておかねばなりません。
モーセは、イスラエルに命じて「彼らと何の契約も結んではならない」と言っていました。ヨシュアは、モーセの命じたことを守ることができなかったのです。
なぜ、このようなことになってしまうのでしょう。主の命令から「右にも左にもそれたくない」とヨシュアは思っていたはずです。
それなのに、どうして「命令にそむく」ような事態に陥ってしまったのでしょう。
理由は、いたってシンプルです。それは、ヨシュアが神の指示を仰がなかったからです。
「しかし、主の指示をもとめなかった」とわざわざ記されています。
「ギブオン人の変装」と彼らの「乾いたパン」を見て、ヨシュアたちは「騙され」ました。
これは、私たちへの教訓です。
私たちは、どんな時でも「見ゆるところ」によって歩んではなりません。
サタンが変装の名人であることを覚えていなければなりません。
サタンのしもべは「義のしもべ」に変装します。
「良い感じに見える」ことは判断の基準にはなりません。サタンが「偽りの父」であることを忘れないでください。
敵は、あなたが「みことばに従順でありたい」という良い動機さえも利用します。
ですから、どんなときにも「主の指示を求め」ましょう。
「分かり切ったこと」「見たら分かる」などと言って先走った決定をしないように注意しなければなりません。
聖霊様の導きに敏感に歩むことができるように切に求めたいと思います。
主よ、私はあなたに従います
あなたの御心だけを求めます
見えるものに惑わされないように助けてください