No.328 ロトは、肉に属する人の代表と言えます

成長の階段

創世記13:11
ロトは、自分のためにヨルダンの低地全体を選んだ。そしてロトは東へ移動した。こうして、彼らは互いに別れた。

それは賢い判断に見えます

ロトは「自分のために」ヨルダンの低地を選んだのです。

ヨルダンの低地全体は、その当時、とても美しかったのでしょう。そこは「主の園のように、またエジプトの地のように、どこもよく潤っていた」のです。

自分に属するすべての人や、多くの家畜のことを考えるなら「ヨルダンの低地全体」を選ぶことは賢い判断であったでしょう。

しかし、私たちは知っています。この選択によってロトは「いのち以外のすべてを失う」ことになったのです。

ロトは「肉に属する人」の代表です。「肉に属する人」は、常に「自分のために」選択するのです。

Ⅰコリント3:1
兄弟たち。私はあなたがたに、御霊に属する人に対するようには語ることができずに、肉に属する人、キリストに対する幼子に対するように語りました。

「御霊に属する人」と「肉に属する人」が聖徒の中に存在するのは事実です。二種類の人がいるのです。

ロトは「正しい人」でしたが「肉に属する人」でした。

Ⅱペテロ2:7~8
そして、不道徳な者たちの放縦なふるまいによって悩まされていた正しい人、ロトを救い出されました。この正しい人は彼らの間に住んでいましたが、不法な行いを見聞きして、日々その正しい心を痛めていたのです。

ロトは、ソドムとゴモラの人々の行いに「心を痛めて」いました。正しい人だったからです。

ロトの「いのち」は救い出されました。しかし、彼が築いた地位も、所有した家も、財産も、何もかもを失いました。まさに「命からがら」逃げ出したのです。

ロトは「正しい人」です。彼は不道徳な人々の中で「正しい生活」をしていました。しかし、最終的に、ロトには何も残りませんでした。

Ⅰコリント3:15
誰かの建てた建物が焼ければ、その人は損害を受けますが、その人自身は火の中をくぐるようにして助かります。

「肉に属する人」として歩んではなりません。見えるところで「損得」を量ってはなりません。

「自分のために」という基準で何かを選択してはなりません。それが、世の中的には「常識」であり「賢い」選択であったとしてもです。

主の御声を聞きなさい。

誰かが先に選んでも焦る必要はありません。なぜなら、あなたが「御霊に属する人」ならば「出遅れる」ことなどないからです。貪る人には、貪らせておけばよいのです。あなたには、主が「最も良いもの」を残しておられます。

ロトが左右のどちらを選んでも、アブラハムにとっては何の問題もありませんでした。アブラハムの相続地は「神ご自身」だったからです。

私たちは「すべてを握る方」に属しています。「御霊に属している」限り、失うものは何もありません。たとえ何も持っていないように見えても「すべてのものを持って」いるのです。

Ⅱコリント6:10
悲しんでいるようでも、いつも喜んでおり、貧しいようでも、多くの人を富ませ、何も持っていないようでも、すべてのものを持っています。

「肉に属する人」として生きるのは終わりにします。

主は「固い食物」を食べることのできる「霊的な大人」を求めておられます。私たちは、もっと「主なる神」を知ることができるのです。

「御霊に属する人」として歩むことを求めましょう。

私は「御霊に属して」歩みます
主よ、どうか栄光を現わしてください
あなたを深く知ることができますように